10/16 もう駄目じゃないですか、これ。

今回は今までで一番、もう駄目だと思った回だった。
否、今までは先生が優しく指してくれるから、もう駄目だと思ったことは実はない。
けれど今回は、ああ初めての負けましたか、と思ったほど。
原因はと金。
対処しそこなったといえばそこまで。
垂らされた歩に銀を近づけたけれど、金ではなかったために受け切れなかった。
それがじわじわとほかからきた銀と連れ立って寄せてきたので苦しかった。
どうやっても金銀が取られてしまうし、王様が逃げるにも、3箇所動けるけれど、そのうちの2箇所はどうやっても逃げられない3手詰み。
残りの一箇所が唯一の逃げ道でこれでやっとと金の脅威から逃げられた格好。
見つけるまでは「もう駄目じゃないですか、これ……」と何度頭の中で呟きまくったことか。


でも見つけたあとは「あ!しまった」という先生のちょんぼでなんとか1手詰めで終わることが出来た。
その詰めも正解だったし。
ちょんぼらなくても角と竜と金が効いてりゃどうしようもなく、先生の囲いをもぐもぐ出来るはず。
もっとも、1手詰めだとか、しまったって言われなきゃもうちょっと遠回りして終わるまで時間がかかった気がする。


序盤は熊坂先生のおかげもあってたぶん完璧。
真吾先生にも完璧ですねといわれたほど。
そりゃ帰って序盤の復習はさすがにしたし。
でもやっぱり馬がなりにくい。
そこを指摘されたのだけれど、どうにもならない。
手数を損すればそれなりになれそうだけれど、手数を損するのもなってことで。
ならなければ駄目だよというのは重々承知なので見逃してください。
わかってるんです。
攻め駒足りないなって思いながらうんうんいってるくらいなんだから。
いつも成り込みたくて角道考えるんだけれどうまくいかなさそうだからそのままなんだから。
なりたい気持ちは……あるんです。




嬉しかったのはこれはいい手ですね、が増えてきたこと。
こうきたら嫌だなあと思う前に先にけん制する一手を指しておくことを少しだけれどわかってきた。
これがなんて先のことも見えるともっと成長するのだろうな。