3月のライオン5巻感想(Cha43〜45)

4巻までと違って、5巻の内容からはヤングアニマルで追ってたので新鮮味はありませんが、下のエントリーを下に押しやりたい意味もあり、感想でございます。


4巻の発売時点では名人戦が行われており、
5巻発売時点では竜王戦が行われております。
4巻の内容は獅子王戦で、5巻の内容は名人戦が含まれています。
なんだかタイミングがいいなあと思ってしまったり。
4巻の島田さん絵があそこまで素敵じゃなかったら、
将棋世界の裏表紙が3月のライオンじゃなかったら、
三浦先生にはまってなかったんじゃないかなあといまさらながらに思います。


それはともかく5巻です。
4巻の獅子王戦で4タテを食らった島田さんが人間将棋が行われる地元に帰るお話。
4巻で「あああああ」という残念というか島田さんかわいそう!な気持ちがここでやっと癒されます。
棋士の先生はみんな負けるとすみませんっていうんですよね。
応援してくださったのにすみませんって。
それが私には違和感というかそんなことをいわないでーって感じなんですが島田さんもその気持ちを抱え故郷に帰ります。
でもじっちゃんばっちゃんの暖かい出迎えに島田さんももう一度頑張ろうという気持ちになる。
もともと島田さんの故郷は雪深く地元の人全員が家族のようなもの。
だからなんとかしたくて名産品を道の駅で売れるよう手配したり、
家一つ一つお迎えしてみんなで将棋を指したり、おしゃべりしたり、
おうちにお買いもの頼まれて(たぶん自主的)お帰りの時に渡したりと
島田さんの郷土愛にじーんと来るものがありました。
島田さんの良さはそういうところにあり、
それが零が島田さんの研究会に入ったひとつでもあったのではないかと思います。
でも島田さんは誰に癒されるのって思っていたから、
故郷に帰って奮起することで私の中ではほっとした感じです。


次に三日月堂の新しいお菓子のお話。
このときのあかりちゃんのほんわりとした気持ちと、5巻最後の話が対照的で続けて読むと一層際立ちます。
私は和菓子が実は苦手であんこは周りについてるお餅だとか皮に左右される部分が多いのですが、
ふくふくだるまは私でも食べられそうなおいしそうな和菓子だったなあ。


獅子王戦が終わると3月のライオンの世界ではちょうど新学期。
順位戦は二海堂がC1に上がったこともありにぎやかか!と思いきや順位戦で対戦できず。
新人戦でも決勝戦まで会うことがありませんwww
また学校では1年時に散々お世話になった先生が持ち上がらず、ご飯一緒に食べる友人もおらずなんともしょっぱい学校生活が始まります(笑)
何のためにこの人は学校に……と思うところですが、先生の計らいもあり、
仲良くなった放科部と一緒になって将棋+科学部というなんとも不思議な部を作ることになります。
たぶん零は受け入れてくれれば溶け込めるんだけれど、
そのときにどんくさいなこの子って悪意を持たれたり、
そもそも自分で近づくというのは苦手なので10年も一人なわけで。
その図式は相変わらず一緒ですが部活動で仲良く野口先輩とできるようにもなりほんと小さい一歩を踏み出します。
一緒に今度ご飯食べればいいのに。
でも学校でも居場所ができてお母さん的な気持ちでみるとよかったわって安心した回でした。